そんな行き詰まった戦況を打開したのが山口の左足だ。後半13分、ペナルティーエリアの右角付近から、逆サイドに突き刺した。これには芦田徹監督も「彼にしかできないゴール」とうなった。
加点するチャンスはこの2分後、立野に代わり1トップで3試合奮闘してきた齋藤結斗(3年)の一撃だけだが、GK小野寺太郎や主将のCB伊藤隆寛(ともに3年)の好守と粘りもあり、厳しい戦いを無失点で乗り切った。
最終的に昌平のシュートは5本で、西武台は11本。県内の大会でこれだけ差のついた試合も珍しいが、伊藤はこんなふうに検証し、今後に向けての修正点を口にする。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選

