「セカンドボールを拾われ、1対1でも勝てなかった。相手のFWは速かったし、中盤からの飛び出しもあって攻撃に厚みがあるのを感じた。選手はやろうとしているが気持ちだけでは駄目。もっとグループで戦わないといけません」
守備の要人らしい適切な指摘だ。芦田監督も「11対11で劣り、1対1でも負けていた。しっかりした判断を選手間で共有できなかった」と振り返っている。
打倒・昌平を旗印に掲げ、手練手管を用いて挑んでくる多種多様な戦法のチームと戦わないといけない。ここ数年の昌平は、勝つことが義務付けられた日本を代表する高校チームに栄達した。対戦相手ばかりか重圧との戦いもあり、選手と指導陣の苦労は大変なものだろう。
今回の予選にしても、新チームになって初めてのトーナメント戦だ。プレッシャーは少なからずあったはずだが、それをはね返して連覇を達成したのだから立派だ。
満足のいく試合運びができなくても勝てるのは、底力と秘めた闘争心があるからだろう。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選

