山下は初戦の丸岡戦で2得点、2回戦では青森山田を倒し初出場を果たした野辺地西から1得点を挙げると、3回戦・高知中央戦と準々決勝・昨年度王者の昌平戦では2戦連続のハットトリックを達成。破竹の勢いでゴールを量産するも、準決勝と決勝では相手の厳しいマークにもあい、不発に終わった。

「エースとしてチームを勝たせることができなかった」と唇をかんだ山下。それでも持ち味のスピードと裏への抜け出し、クロスへの鋭い飛び込みは、最後まで相手の脅威となり続けた。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)