奈良クラブユース内野智章監督によるSUMMER SOCCER キャンプ

 そして、息子のトレーニングを見守っていた伊奈山慶さんにも話を聞くと「参加させて良かったなと思いました。普段やっている練習より頭を使った練習ができた。ボールを触りながら身体を動かす、手を動かすっていうのは見ていても(息子が)全然出来ていなかったので、普段はやってないんだなと思いました。インスタやYouTubeで観たことはあったんですが、一つ一つの練習がちゃんと繋がっているよっていうところ、一連性のある練習を教えてくれて、教え方も凄く上手いなと思いました」と内野氏の指導に感心していた。

 最後に、単独では初となる埼玉でのクリニックを終えた内野氏に感想を聞くと「小学生が一生懸命なので、やっていて楽しいですね。別に高校生が一生懸命じゃないっていう訳じゃないんですけど、ちょっとテイストが違うので、凄く楽しいです。今回は2日連続で同じ子たちに教えられたのがめちゃくちゃ良かったです。昨日のおさらいができたし、昨日よりも1vs1が上手くなっていたし、2日連続って楽しいですね」と振り返り、2日間を通して子どもたちの成長が実感できたことを喜んだ。

 そして「その先のジュニアユースやユースで当たる壁がある程度イメージできている分、今できることをしっかり教えてあげたいと思っています」と一人でも多くの子の夢を叶える手助けをするためにも、今後もこの活動を続けていきたいと語った。

 子どもたちや親、そして彼らが所属するチームのコーチ陣。会場内の誰もが内野氏の言葉を聞き逃すまいとしていた。狭山でのサマーキャンプは濃密で有意義な時間となった。

 (文・写真=会田健司)