桃山学院の横断幕

 18分に先制点を奪ってからは面白いようにゴールを奪っていった。前半だけで7ゴールを決めると、後半も9ゴール。試合前に堀監督が伝えたメッセージは選手たちによってピッチで見事に具現化された。

 「相手を寄せてから展開するというところで、一旦サイドを取ってから中央で。中央に入ってからは僕らの"止めて蹴る運ぶ"を前面に出していって、ボールが止まった瞬間に(受け手がマークを)外したり、ボールを受ける前の時間で相手を逆に動かしたり、連続した2対1を作っていけました」

 堀監督がそう試合後に振り返ったように、スペースの少ない中央を崩すためにサイドで起点を作り、相手を動かしてできたスペースを見逃さずに、正確な技術で狭い局面を次々と突破していった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選