横山は現在、小学生時代のようにチームに所属せず、ひたすら個人スキルを磨きながら自分に足りない面を強化する練習を積み重ねている。ジュニアユースやユースのチームには登録しない意向だ。高校サッカーの選手権には熱いものを感じるが、日本とは異なる環境で培ったスペインでの闘争心を絶やさないためにも、この決断をした。

 「サッカー選手として勝負の年である18歳でスペインに戻りたい。日本での高校年代では、努力して実力を上げ続けるつもりです。目標は、世界一の実力を身につけること。まずは、同じ日本人としてスペインで活躍している久保建英選手より上に行くことです」

 14歳の壮大な挑戦は始まったばかりだ。

(文=編集部)