高久のキックが攻撃の起点に

 途中出場の選手たちの活躍もあり見事に3回戦を突破した細田学園。しかし決して思い通りの快勝とはいかなかった。前半に同点に追い付かれてしまったことで、中盤のスペースを消され苦戦を強いられてしまった。最終ラインではボールを持てるが、縦パスを狙われる状況が続いた。

 この難しい展開の中で大きかったのがDF5高久琉我(3年)の存在だ。186cmと高さもありながら足元の技術も高く、「彼が真ん中でどっしりしているので安定した守備ができてきてるし、キックも攻撃の始まりになっている」と上田健爾監督も信頼を寄せるキャプテンが安定したビルドアップを支えた。

 1-1の状況が長く続き「幸先よく先制できたのは良かったんですけど、その後失点してしまってそこでチームの雰囲気が結構悪くなってしまって、自分的にはドキドキしてました」と明かしたが、プレーではチームに安心感を与えた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選