昨年の決勝では鹿児島城西を相手に0-1で敗れ、ゴールを奪えなかった。その悔しさはチーム全体の意識を変えた。

「点が入らないと焦ってくる。攻めるチームが点を取れないと必ずそうなる。だから昨年の二の舞は踏まないようにした」

 そして、全国に向けて有村監督はこう続ける。「緊張する場面は今日で抜けたと思う。全国ではもっとサッカーを楽しませたい。そうすればもっと個人の力も出る。1試合でも長く試合がしたい。勝っても負けても成長できる大会だから」

 5戦38得点・2失点と圧倒的な強さで鹿児島を制した神村学園。12月28日に首都圏で開幕を迎える冬の選手権で夏の王者は再び高校日本一の称号を掴みに行く。

(文・写真=古部亮)

▽第104回全国高校サッカー選手権鹿児島予選
第104回全国高校サッカー選手権鹿児島予選