現役時代長く活躍したチームのユースチームの監督に就任して4年。今年で退任が決まっていた指揮官はこの試合がラストゲームとなった。

　「その前に大学生を教えていたので、そういう中で高校生は子どもの部分があるので、サッカー、それからサッカー以外のところどうやって成長させるかってところは、関わる時間だったりとか、コミュニケーションの取り方であったりとか、そういうもので選手の成長を感じられたってことがこの育成年代の醍醐味かもしれないですね」

　そう4年間を振り返り、さらに「プロとは当然違って、指導の難しさはもちろんあると思います。プロの場合はダメであれば使わなければいいって話なんですけど、でも育成年代は使いながらどう成長させるのかってところがあるので、そこはこの年代の面白さなのかもしれない」と高校年代の指導の難しさと面白さについて語った。

　自身の今後の活動に関しては「正直何も決まっていないので何も言えないんですが、サッカーには関わりたいと思っています」と明かした。

　澤登監督がユースチームでの指導を終え、次はどんな道を進むのか。"ミスターエスパルス"の次の決断に注目だ。

　(文・写真＝会田健司)