約2ヶ月半の長い結果待ちで、2度目のプリンスリーグ昇格を決めた北照の武藤崇志監督は「北海道のチームがプレミアリーグ昇格を逃し、残念な思いは当然あります。チーム(北照)としては、北海道内で最高峰のリーグで、例年より選手が力をつけるチャンスをいただいたと思っています。残留はもちろん、できれば3位前後で戦いたい。プリンスで3位ぐらいにつけられれば、選手権やインターハイでの全国出場が視野に入ってくるはずです」と、神妙な面持ちで来季の目標を口にした。ファジアーノ岡山(当時J2)トップチームのアシスタントコーチ、元日本代表MF青山敏弘氏らを輩出した名門・作陽学園のコーチとして戦術眼を磨いた知将は、今季の公式戦に多くの1、2年生を起用。「選手の層からしても、勝負の年と考えていた」(武藤監督)という来季に備えてきた。「この冬のトレーニングでどの選手が伸びてくるかにもよりますが、システムは4−4−2でも3−5−2でも、5-4-1でも面白い。対戦相手によって、自在に変えられるぐらいまで成長できたら」と、新チームに大きな期待を寄せる。

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