「ボールを受ける前の準備、展開予測が自分の武器」というMF佐々木璃准(りじゅん、2年)は、1年生の終盤にプリンスリーグ出場を経験した。当時はトップ下の位置で攻撃に比重を置いて自由に動くこともできたが、現在の主戦場はボランチ。攻守両面での貢献が期待されている。「次の代は、自分がチームを引っ張る立場。チームのことを常に考えながら、自分の武器を活かしたい」という。
プリンスリーグ初昇格の昨年は14試合1分け13敗の勝ち点1。1勝もできず、ダントツの最下位でFAカップへの降格を余儀なくされた。「まずは(プリンスリーグ)初勝利ですが、残留を決めて、後輩たちに伝統をつないでいきたい」とMF佐々木。〝プリンスリーグの北照〟を当然のものとし、2016年の高校総体(インターハイ)以来10年ぶりの全国出場を現実のものとするため、この日舞い降りた幸運を、ピッチで生かし切る。
(文・写真=中島洋尚)

