首都圏の埼玉、東京、神奈川、千葉は高体連加盟校数、登録選手数が多い地域とあり、各種大会の開催時期は長く規模も大きい。それだけに運営に当たっては知恵を絞り、時々刻々と変化するサッカー界の流れに沿った対応が求められる。責任の重さもさることながら、関東地区ばかりか全国の委員長会議をはじめ、全国高校選手権や全国高校総体など各大会の視察もこなすなど忙しい日々を送る役回りだ。
しかし12年4月に就任した田中龍太郎元委員長(現・大宮南)時代から、専門部の年間スケジュール作成に携わったほか、同年には競技部長に任命され8年間務め上げるなど、専門部の運営には明るかった。プリンスリーグ関東の運営委員もこなした。加えて二見委員長の下、副委員長として4年間支えてきたとあり、責任者になったからといって、ここまでそう多くの苦労を感じたことはないそうだ。
「強いて言えば最終決断を下すことでしょうか。例えば関東高校大会は今年で従来方式での開催が最後となり、来年からは1、2年生だけの大会に様変わりします。そこで関東高校大会予選への出場権を懸けた新人大会のやり方をどうするかという重要な議題が持ち上がり、いろんな案が出されましたが決定するのは私です。難しい判断もありますが、これまでたくさんの経験をさせていただいたことが支えになっています」
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