日章学園を率いる原啓太監督

 現在の日章学園を象徴するキーワードは「技術」と「判断」。判断を伴わないトレーニングは行わず、秒単位でプレーを区切り、常にプレッシャーの中で判断が必要な環境を作る。加えて、近年は大きい・速い・強いといったアスリート能力の高い選手も積極的に取り入れ、従来の技術重視のスタイルと融合させた。

 かつては中等部からの持ち上がりが中心だったチームも、現在は外部からの選手も増え、より多様な個性の集団へと変貌している。その中で原監督は、「中途半端な技術では勝てない」と断言する。トップレベルの技術に加え、縦への速さ、守備の強度、そして最後までやり切るタフさ。それらを兼ね備えてこそ、全国で戦えるチームになると考えている。

 原監督が目指す先は明確だ。プレミアリーグ昇格、そして高校選手権の舞台で国立に立つこと。そのためには「ちょっとした隙やイージーミスをなくすこと」が不可欠だという。青森山田のような隙のない強さ、神村学園や大津といった九州のライバルたちとの競争。日章学園は次のステージへの進化が求められている。

 「今年はフィジカルベースが高く、パワーはある。ただ、まだまとまりがない」そう語るチームは、完成すれば大きな力を発揮するポテンシャルを秘めている。

 結果と育成、そして進化。そのすべてを追い求める日章学園の2026シーズンが楽しみだ。

 (文・写真=古部亮)

▽第3回東武トップツアーズスプリングフェスタ
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