ホスト校を務める桃山学院の堀佳津之監督

 大阪の高校サッカーシーンにおいて、近年着実にその存在感を高めている桃山学院。激戦区・大阪で全国まであと一歩に迫るチームを率いるのは、就任19年目を迎える堀佳津之監督だ。その堀監督にここまでのチームの歩みと、これからについて話を訊いた。

「ルーレットのようなゴールはいらない」技術への挑戦

 就任当初はハイプレスと縦の速さ、サイドに強いサッカーで結果を残した。就任4年目でインターハイ初出場を掴んだが、その後は相手に対策され壁に突き当たった。転機は5年前。セレッソ大阪(サッカースクールコーチ)での活動を通じて風間八宏氏と出会い、技術の本質に触れたことだ。

 風間氏の提唱する"止める・蹴る・運ぶ"という技術にフォーカスした世界に触れたことで「自チームの色やスタイルを構築することこそが、指導者としての義務ではないか」と、このチームが目指すべき確固たるスタイルを見つけた。堀監督が出した答えは「果敢に中央突破を仕掛けるチーム」だった。

 スタイルが確立したことで、チームが苦しい時にいつでも立ち返れる場所ができた。さらに技術主体のスタイルを追求する中で、目に見えて選手たちがピッチで輝きを放ち、卒業後も大学やその上のカテゴリーでサッカーを続けてくれるようになった。

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