足掛け12年に及んだ負の歴史がようやく収束した。小山は今回の勝因、とりわけ人が変わったように活発になった後半の出来について「うちは全員にリーダーシップが備わっているので、全員が頼りになります。みんなで戦い抜き、攻め続け守り続けたことが一番の勝因です」と主将らしい言葉で説明した。

 大一番で昌平という巨人を倒したが、これで選手権予選が完結したわけではない。この次が大切な戦いになる。難敵を負かした後に敗れるケースはよくあることで、金もそのことに触れた。「2年前、昌平に勝った聖望学園が次の準決勝で正智深谷に負けたのを見ています。自分たちはその二の舞いを踏みたくない。昌平に勝ったのは大きいけど、次こそ本当に大切な試合だと思う。気持ちを切り替えて準決勝に備えたい」と守護神はうれしさで緩んでいた口元を引き締め、手綱も締め直した。             

(文・写真=河野正)

▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選