いよいよ明日30日、第93回全国高校サッカー選手権が開幕する。開会式後の開幕カードは、今夏の高校総体で優勝を飾り、2年連続16回目の出場となった優勝候補の一角、福岡県代表の東福岡と、東京A決勝で堀越を下し全国を決めた7年ぶり2回目の出場の東京A代表の都立三鷹。

 果たして華々しい開幕戦を勝利で飾るのは、総体王者・「東福岡」か、それとも東京Aを制した都立の星「都立三鷹」か。

 高校日本一を賭けた熱い戦いがいよいよ明日、幕を開く。

 
日時:12月30日 14:05kick off 
都立三鷹vs東福岡」 
場所:駒沢陸上競技場

-展望-

 総体との2冠を狙う東福岡に混戦の東京を突破した都立三鷹中等教育学校が挑む注目の開幕戦。予選の戦いぶりからしても「攻」の東福岡と「守」の都立三鷹中等教育学校という構図である見方が強い。東福岡は攻撃力を存分に活かす3-4-3のシステムが濃厚。総合力で上回るチームの中で右MF増山朝陽、左MF赤木翼と他のチームも羨む両ウイングが君臨するサイドの攻防は譲れないところ。さらに中盤、最終ラインを見渡しても穴が見受けられないチームは攻守において圧倒できる力を持つ。
しかし中盤に厚みを持たせ、総体王者の攻撃への対抗を狙う4-5-1の布陣が予想される都立三鷹中等教育学校の出方次第では面白い攻防が見られそうだ。中央では常に数的優位の状況を作り出しながらMF堀田将弘ら守備的MFを中心に両サイドのカバーリングを徹底することができれば勝機も見えてくる。攻撃においては高いポジショニングが特徴的な東福岡の両ウイングの裏のスペースをチームの最大の強みである左MF巽健らが有効に活用していきたい。全国の高校サッカーファンが注目する開幕戦という大舞台を引き当てた両者が織りなす好ゲームに期待が高まる。

▽選手権データ
都立三鷹中等教育学校
■年、回数:7年ぶり2回目
■結果:全5試合10得点3失点
■決勝:vs堀越3対1
■選手権における最高成績:8強(07年度)
■監督:佐々木雅規
■部員数:54名
■主なOB:岡島清延(元浦和レッドダイヤモンズ)

東福岡
■年、回数:2年連続16回目
■結果:全4試合20得点2失点
■決勝:vs九州国際大付1対0
■選手権における最高成績:優勝(97年度、98年度)
■監督:森重潤也
■部員数:268
■主なOB:長友佑都(インテル・ミラノ)、本山雅志(鹿島アントラーズ)

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