8ヶ月間に渡り熱戦が繰り広げられた高校年代最高峰の舞台、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014プレミアリーグ。セレッソ大阪U-18の劇的逆転優勝で幕を閉じたプレミアリーグWESTの1年を振り返る。
【WEST】
4チームに優勝の可能性を残し最終節を迎えたプレミアリーグWEST。大混戦のシーズン、最後に待っていたドラマの主役となったセレッソ大阪U-18は全18試合を戦い12勝2分け4敗、勝ち点38を積み上げ劇的な逆転優勝を決めた。
前年度4位からの快進撃を狙った今シーズンのセレッソ大阪U-18にとって分岐点として挙げられるのは2位で迎えた首位攻防“大阪ダービー”。9月27日に行われた第15節、ホームに首位に立っていたガンバ大阪ユースを迎えた一戦で1対3の完敗を喫し首位浮上のチャンスを逃すとともに3位に後退した一戦だ。優勝が遠のく痛い敗戦、それでもイレブンは逆転優勝を目指し必死に前を向いた。その後の3試合を2勝1分けで終えるとガンバ大阪ユース、ヴィッセル神戸U-18の失速も重なり転がり込んできた優勝の二文字。最後まで諦めずに戦い抜いた“桜”は花開いた。
セレッソ大阪U-18はその後プレミアリーグEAST王者柏レイソルU-18と激突したチャンピオンシップでも勝利。リーグ優勝の原動力となったハイプレスとショートカウンターを1万4654人の観衆が詰めかけた大舞台でも存分に発揮し日本一を掴みとった。すでに視線の先には連覇が懸かる来シーズン。どんな戦いが待ち受けているのか。
一方、悲劇を演じることとなったのは連覇を狙ったヴィッセル神戸U-18。第8節以降破竹の9連勝で一気に首位浮上。得点王に輝いたFW米澤令衣らの活躍もあり、単独首位に立って最終節を迎えるも下位に沈んだ京都橘に勝ち切れず優勝をさらわれる形となった。最後まで優勝争いを演じてきたガンバ大阪ユース、名古屋グランパスU-18と勝ち点37で並ぶも得失点差で3位となりシーズン終了。来季は王座奪還のシーズンとなる。
劇的な優勝争いを演じたクラブユース勢の陰で苦しんだ高体連。高体連全4チームが下位を独占。辛うじて総体覇者東福岡が中位と遜色ない勝ち点で善戦するも、プリンスリーグ降格となった9位富山第一、最下位東山を含め8位京都橘の3チームはシーズンを通して僅か2勝止まり。クラブユース勢に大きく水をあけられ、力の差が浮き彫りとなる屈辱のシーズンを過ごした。
▽2014プレミアリーグ大会日程・結果高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグEAST
高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWEST
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