真夏の総体から、1年間に渡って争われる高円宮杯、そして冬の風物詩である選手権まで数々のドラマを生んだ2014年シーズン。高校サッカードットコムでは地域別に激動の1年を振り返る。第4弾は北信越編。

【北信越】
 史上初の北陸勢対決として注目を浴びた富山第一対星稜の決勝に象徴されるように昨年は選手権において話題を独占した北陸勢。迎えた今シーズンはその決勝で涙を飲んだ星稜が1年越しの選手権初優勝を成し遂げ、北陸に2年連続の優勝旗をもたらした。

 「全国制覇」を最大の目標に掲げた星稜にとって、昨年のリベンジを狙う位置づけとなった今シーズンは3年連続23度目の出場となった総体での準々決勝敗退に加え、プリンスリーグ北信越では2位に終わっていただけに集大成となる選手権に賭ける思いは強かった。歓喜の初優勝を飾った星稜、来季はプリンスリーグ北信越の王座奪還、そして史上10校目となる選手権連覇に期待が懸かる。

 その星稜との争いを制しプリンスリーグ北信越の頂点に立ったのはアルビレックス新潟U-18。18試合を戦い16勝1敗1分け勝ち点49。振り返れば開幕戦こそスコアレスドローに終わったもののその後はリーグ最少失点を誇る堅守を武器に破竹の16連勝を飾り、昨年の雪辱を果たした。

 また、開志学園JSCも新鋭校として存在感十分な2014年シーズンに。総体では通算2度目となる全国出場を果たすと、選手権では初勝利と歴史に新たな1ページを加えた。それでも来季のプリンスリーグ北信越を賭けた参入戦を勝ち抜くことはできず。来季は初昇格を目指しての戦いとなる。

▽2014年シーズン結果
全国高校総体「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」
第93回全国高校サッカー選手権大会

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