7月2日、日本サッカー協会(JFA)は、個の育成を徹底して「17歳でプロを目指す」という新たなコンセプトのもと、福島での活動を再開するJFAアカデミーの新加入選手(現小学校6年生)を募集すると発表した。新型コロナウイルスの影響でスカウトの目に留まる機会を失うことを考慮し、プレー動画の投稿などを参考に、JFA専属のコーチングスタッフが審査するセレクションを実施する。なお、今年度の選考試験では、都道府県トレセンの選出実績があることを参加条件としているが、本セレクションでは広く選手の発掘を行うことを目的に、選出実績のない選手の申込みも可能としており、動画を用いてのセレクションはJFAとして初の試みになるという。

反町康治 日本サッカー協会技術委員長のコメントは以下の通り。

「JFAアカデミー福島では新たな取組としてプレー動画の投稿によるセレクションを実施することとしました。これは、可能性を秘めた選手をより早期にかつ新たな手法で発掘することを目的としています。選考された選手には、JFAによる育成メソッドのもと、「世界トップ10を目指した個の育成」をキーワードとし、17歳でプロデビューできるような選手を育てたいと考えています。能力の高い選手に良い指導、良い環境を与え、長期的視野に立って、ロジング(寄宿制)形式で集中的に育成することを計画しています。また、サッカーはもちろん、人間的な面の教育も重視し、社会をリードしていける真の世界基準の人材を育成します。才能を持つだけでは、必ずしも開花するとは限りません。才能を持つ者に良い環境を与え、本人の努力が伴うことによって、世界に通用する選手が育成できると考えています。「世界基準」で日本をリードし、サッカーのみならず、広くスポーツ界、社会全体に発信できるようなトータルなリーダーシップを備えた人材の育成を目指しています。より多くの投稿から、多くの可能性・才能が発掘できることに期待しています」

▽JFAアカデミー福島(男子) プレー動画セレクション
JFAアカデミー福島(男子) プレー動画セレクション