第92回全国高校サッカー選手権の3回戦が、3日に各地で行われた。フクダ電子アリーナで行われたのは、市立船橋(千葉)と水戸啓明(茨城)の対戦。
第90回大会以来、2年ぶり6度目の優勝を目指す千葉県代表の市立船橋。優勝を経験した3年生を中心に、最後の国立の芝を、そして頂点を目指す。
一方、対する茨城県代表の水戸啓明。実は昨夏の高校総体2回戦で市立船橋と対戦し、0対1で負けている。水戸啓明は全国大会に舞台を移し、リベンジをしたいところ。
試合が動いたのは前半14分。CKからDF柴戸海がゴールを挙げ市立船橋が先制。
さらに35分、FW石田雅俊がヘディングでゴールを決め、2対0。市立船橋が試合を優位に進める。
なおも攻め手を緩めない市立船橋は後半開始早々の47分、MF成田悠冴がゴール前の攻防からこぼれ球を押し込み3対0。
54分にもMF室伏航が石田とのワンツーで水戸啓明DFを崩し、最後は室伏が決めて4対0と得点を重ねていった。
何とか反撃したい水戸啓明は66分、右サイドからのクロスをFW石川大地が頭で合わせ1点を返すが、4点のビハインドを跳ね返す狼煙とまでにはならなかった。
攻め続け、勝利をつかんだ市立船橋。市立船橋が放ったシュートは31本。対応に追われた水戸啓明は11本に留まった。ゴールに対する高い意識と執着心を武器に、市立船橋が2年ぶりの国立を目指す。