前半開始と共に関東一が駿台学園に襲いかかる。前半8分、関東第一8番加藤がDFラインの裏に抜けシュートを放つ。しかし、これは枠の外。続く同11分、関東第一9番古宇田がこぼれたボールをミドルレンジで拾い、強烈なシュート。これがゴールとなり1-0とリードする。

 巻き返しを図りたい駿台学園。前半28分には、8番高根沢が右サイドからクロスを上げると、一度は弾き返されるも、9番大野が溢れを拾いシュート。惜しくも決め切る事は出来ない。更に同31分、駿台学園6番高橋が右サイドから、どんぴしゃなクロスを上げ、11番布施谷がヘディングで合わせる。しかし、これは惜しくもゴール外に逸れる。

 駿台学園は9番大野が中央突破を狙い、8番高根沢は右サイドをアジリティーを活かしたドリブルで仕掛け、11番布施谷19番上原は左サイドでコンビネーションを見せる。サイドのスペースを有効に使った攻撃、サイバからFWやサイドハーフ、トップ下を集めてダイレクトで早い攻撃を展開していた。対する関東一は15番小久保はテクニックとパワー前線のターゲットとなり,10番小関は中央の低い位置と高い位置を行き来し攻撃の指揮をとり、ゴール前はゴールの嗅覚に優れた9番古宇田が待ち構える。4番渡部は守備だけでなくセットプレーでも牽引し、GK北村は身体能力を活かした広いレンジのセービング、スーパーセーブ連続でチームの士気を高める。自分達でバランスを崩すことのない攻撃、時間帯やスコアに合わせて攻撃や守り方を変えるなど完璧なゲームプランを組んでくるあたりは流石だ。

 その後も関東第一の攻撃は止まらない。前半35分、4番キャプテン渡部が左サイドからのクロスをヘディングで合わせる。これがゴールのファーサイドに吸い込まれ、2-0とリードを広げる。更に同38分、関東一の左サイドからの攻撃をキーパーが一度は弾くも、抜群の嗅覚でファーの溢れに詰めていた9番古宇田が押し込む。駄目押しの3点目が決まり、3-0となる。このまま前半終了。

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