後半開始5分、駿台学園が反撃の狼煙を上げる。7番長野がコーナーキックをヘディングで合わせる。これが見事ゴールとなり、3-1と1点を返す。このゴールをきっかけにゲームは激しさを増していく。同7分、関東第一22番類家曉が滑りながらもゴール前でなんとかボールに触る。しかしこれは不運にもポストに弾かれる。後半23分、駿台学園11番布施谷のフリーキックから絶妙なチャンスを迎えるも、最終的にポストに阻まれる。同30分、関東第一10番小関が裏に抜け出しボールを受け、左足を振り抜くもこれは枠の外。 諦めない粘り強い攻撃で、7番渡邊鉄也の巧みな駆け引きを活かしたドリブルやセットプレー中心にチャンスを得る駿台学園。最後の最後まで挽回を図るもここで試合終了。関東一は途中出場の11番池田健太とエース10番小関が最後の最後までゴールを脅かすなど、誰が出ても高い能力を発揮出来る選手層の厚さやゲームプランに合わせてベクトルを統一出来る一体感こそが一番の目玉かもしれない。

(文・写真 石津大樹)