前半開始と共にペースを掴んだのは帝京。前線のターゲット2番赤井と、サイドを使いながら、攻めあがっていく。そんな矢先、日体大柏が前半7分、ボックス外右側でボールを受けた9番海老原がリフティングで反転しながら相手DFを交わし、強烈なシュートをたたき込む。超高校生級のゴールで、帝京の出鼻をくじく。

 このゴールで目を覚ました帝京高校は、その後怒涛の攻めを見せる。前半12分帝京は、2番赤井が得意の競り合いで、DFボックス内にボールをこぼすと、裏に抜け出していた32番仙道がこれに反応するも、シュートは枠を捉える事は出来ない。更に、前半20分、5番梅木が右サイドでDFの間をすり抜け突破すると、その先に待ち構えていたのは19番中村。そのままゴール前で足を振りぬくも、これも枠を捉える事は出来ない。前半35分には、2番赤井が相手キーパーのキックをカットし、この日最大のチャンスを迎えるも、無情にも放ったシュートは枠を外れてしまう。何としても追いつきたい帝京高校であったが、このまま前半が終了。帝京は2番赤井のフィジカル、10番佐々木のキープ力、5番梅木のサイド突破等、分かりやすい特徴を兼ね備えた攻撃陣が目立っていた。対する日体大柏は、最後の最後で身体を投げ出して守備をする19番細谷を筆頭に、つらい時間帯に守備陣が高い集中力を見せ、ここぞという場面ではエース海老原がしっかりとゴールを決めた。 

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