後半が始まると、帝京は5番梅木と13番塩入の右サイドの連携から、相手を押し込んでいく。しかし、9番海老原の積極的なチェイシング、10番芥川の攻守における貢献、6番佐藤のサイドでの攻撃の絡みから、徐々に日体大柏がペースをたぐり寄せていく。後半も中盤に差し掛かると、試合は互いに拮抗していく。後半20分、帝京は途中出場の11番中瀬拓夢が右サイドで絶妙な切り返しから、ファーサイドを目がけた強烈なシュートを放つも、これはゴール左に逸れてしまう。対する日体大柏は後半25分、4番の左サイドの仕掛けから、絶妙な位置でフリーキックのチャンスを得るも、これは得点に結びつける事は出来ない。勢いに乗る日体大柏は後半29分には4番佐藤のパスを中央で受けた8番羽地朝仁がミドルシュートを放つとこのシュートはゴール右隅に突き刺さり、欲しかった追加点を奪う。

 一方、高い集中力でカバーリングを見せていた帝京の9番久保と、中央のスペースを埋めていた25番三浦の頑張りもあり、ここまで耐えてきたが、ダメ押しの一点を食らってしまった。何とか一矢を報いたい帝京は試合終了間際にフリーキックのチャンスを獲得し、エース佐々木がファーサイドの味方を目がけて蹴るも、これはゴールラインを割ってしまう。最後の最後までゴールに迫った帝京であったが、しかるべき時に点を決めてきた日体大柏に3位の座を譲ることになった。

 

(文・写真 石津大輝)