後半開始と共に、相手に襲いかかるのは藤枝明誠。前半の悔しさを前面に押し出し、目の色を変えてハイプレスを仕掛ける。また、後半から入った7番大島光稀、9番石山廉、15番渡邉一誠と小柄ながらも非常に高いアジリティと技術を兼ね備えた選手が入る事で、6番山岡と協力し、中盤での保持力を上げてきた。しかし、時間の経過と共に推進力で勝る昌平がジワジワと押し返してくる。左サイドに13番大越が上がる事で、11番須藤をより危険なバイタルに配置し、右サイドは3番吉田がオーバーラップで駆け上がることで連携に厚みを加えている。相手を押し込んだ状態から、中に切れ込む危険なサイド攻撃を再三仕掛けていく。

 後半20分、相手を押し込んだ状態からボールを得た昌平8番原田が、強烈なミドルを放つ。しかし、これはゴール左に逸れる。更に後半25分には、昌平のハイプレスからGKのミスを誘い、ボールがそのまま無人のゴールに入りそうになるも、ギリギリの所で5番高木がクリア。なんとか相手に迫りたい藤枝明誠だが、途中出場の17番八木海翔が突破口を見出す。後半30分、中央でタメを作った6番山岡から、左サイドにいた17番八木にボールが渡ると、カットインで独力でカットイン。シュートを放つもこれはゴール右隅に外れてしまう。17番八木が入る事で、ボールを保持しながらも危険な仕掛けが出来るようになった藤枝明誠。ここからという藤枝明誠であったが、ここで後半終了の合図。

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