昨季王者星稜、4年連続4強に名乗り!明徳義塾に3発快勝で引導渡す

  5日、第94回全国高校サッカー選手権大会準々決勝が開催。開会式が行われた駒沢を舞台に星稜(石川)と明徳義塾(高知)が激突した。

 熱戦の均衡を破ったのは4年連続4強入りの快挙を目指す星稜。今大会もここまで、前回大会王者として貫禄の勝ち上がりを披露してきた石川県王者は前半27分に先制。FW根来悠太がPA内で倒され得たPKをMF阿部雅志が冷静に沈め、リードを奪う。

 先制後も星稜の攻勢は続く。前述のPKに繋がったプレーによって退場者を出し、数的不利となった明徳義塾を畳み掛けると39分に貴重な追加点。左サイドからチャンスを作るとDF六田邦宏のクロスにFW大倉尚勲がヘディングシュート。星稜がリードを2点に広げ、前半を折り返した。

 勝負の後半戦、明徳義塾も反撃を試みるが積極的な交代策を打って出たベンチワークも実らず。GK坂口璃久、DF岡田勇斗らを中心に堅守を誇る星稜を相手に、3回戦各務原(岐阜)では3ゴールを挙げた攻撃陣も不発に終わった。

 先制、中押しとここまで試合を進めてきた星稜は53分にダメ押しの3点目。右サイドから敵陣へと押し込むと、クロスのこぼれ球に阿部が左足一閃。チームを牽引する主将のこの日2ゴール目で試合を決めた。

 3ゴールを奪って見せた攻撃陣と、3回戦中京大中京(愛知)戦に続く2試合連続のクリーンシートを達成した守備陣。星稜は攻守に納得の結果を得て、見事4年連続4強入り。目標に掲げる連覇へ、あと2つに迫った。

(文・編集部)