後半開始と共にペースを握ったのは花咲徳栄。後半6分、8番吉田のドリブルから、2番竹保にボールを下げるとそこからアーリークロス。左サイドにいた26番塩田にボールが渡り、チャンスとなるもこれはゴールにはならず。同20分には、8番吉田がゴール前で華麗なターンからシュートを放つも、これはGKに弾かれてしまう。これに13番柳が詰めるも再度弾かれゴールならず。しかし、直後の同22分についに均衡が破れる。花咲徳栄はコーナーキックからチャンスを迎えると、ニアに走りこんだ3番芦澤が、ヘディングで合わせ、見事にゴール。これで1-0とリードする。

 追いつきたい川口北も怒涛の攻めを見せ、後半32分、右サイドからのクロスの溢れに、13番野澤涼弥が詰めゴールに押し込み同点に追いつく。そして、試合は1-1のまま、勝負は延長戦へともつれ込む。

 後半終盤に流れを手にした川口北でだったが、延長戦に入ると、花咲徳栄が試合を支配し始める。すると延長前半、綺麗にディフェンスラインの裏を取った11番小針が決め勝ち越しに成功。結局これが決勝点となり、2-1で花咲徳栄が勝利し次戦に駒を進めた。ゲームの中で自分達の時間帯もあった川口北であったが、粘り強く延長戦を闘った花咲徳栄が見事勝利した。

(文・写真 石津大輝)