後半、互いに譲らない展開のなか時間の経過につれ徐々に浦和東が攻勢を増す。しかし立教新座は21番GK清水翼が長い手足を活かしたビックセーブでゴールマウスに鍵をかける。このまま延長突入かと思われた後半35分立教新座のフリーキック。ハーフウェイライン付近から蹴り出されたボールを10番FW稲垣輝一がバックヘッド気味で合わせると角度が変わったボールはファーサイドネットへ吸い込まれ、立教新座が2-1と突き放しに成功する。しかし、大応援団の後押しもあり後半40分、浦和東が食らいつく。右サイドから6番MF中野音央がクロスを中央に送ると8番MF石塚陸斗が頭ですらしてゴール。土壇場で2-2の同点に追い付く。試合はこのまま10分ハーフの延長戦へ突入。 両校足がつる選手が続出するなか迎えた延長後半9分。立教新座は左サイドのロングスローを中央で競ったこぼれ球を18番FW渡邉佑がボレーで突き刺し3-2と勝ち越しに成功。最後まで諦めず戦った浦和東だったが、無情にも試合終了のホイッスル。関東大会出場を決めた立教新座は埼玉第1代表の座を掛けて4月30日に東京成徳大深谷と決勝を戦う。
(文・写真 甲斐雅人)