後半も激しくゲームが展開される。後半8分、都立東大和南キーパーのプロ顔負けのパントキックから、10番世継にボールが渡ると、2番安達がオーバーラップでボールを受けシュート。しかし、これはゴールにはならず。更にその直後、都立東大和南9番木瀬が左足で強烈なシュートを放つと、ポストを叩く。同10分、中大附も16番宮園が裏への抜け出しから、チャンスを得るも、これはキーパーにクリアされてしまう。同29分、中大附途中出場で入った9番橋本泰知が左サイドを抜け出し、ボールを貰いシュートを放つが、これはポストに嫌われてしまう。両者チャンスを作るも、中々決めきる事が出来ない。

 しかし、後半31分、遂にゲームが動く。都立東大和南10番世継が左サイドでボールを得ると、これを一閃。見事ファーサイドに突き刺さり、待望の1点目を獲得。なんとか同点に追いつきたい中大附は同36分、右サイド22番平木がオーバーラップで周りクロスを上げると、中で待ち受けるのは9番木瀬、これに合わせシュートを放つが枠を捉えきれない。そして、このまま試合終了となり都立東大和南が1-0で勝利を掴んだ。中大附は中盤の一瞬の閃きから、魅惑的なカウンターを繰り広げるも点につなげる事が出来なかった。都立東大和南はエース10番世継を筆頭に、高い能力を持った選手を揃え、見事2次トーナメント進出を決めた。

(文・写真 石津大輝)