帝京は10番佐々木の中央での突破やボールキープ、20番赤井は前線で圧倒的な存在感を放ち、9番中島と2番塩入はサイドから攻め上がる。東京朝鮮中高級学校はスピードのある10番ホン リジンや技術のある8番ユン チス、フィジカルを備える6番キム チャンヨンなどバランス良く攻撃陣を配置した。また、3番ムン ヒョンジュン、4番チョン ヨギュンを中心に帝京大型FW赤井を抑える。

 後半開始と共に攻撃に出たのはまたしても東京朝鮮中高級学校。後半5分、東京朝鮮中高級学校はゴール前の混戦から11番キム スヨンが放ったシュートはポストを叩く。同15分、東京朝鮮中高級学校は左サイドの崩しから、8番ユン チスが中央で9番リ チャンギに繋ぐと、それをそのままミドルシュート。これが左サイドネットに突きささり、リードを3点に広げる。更に同18分には、裏に抜け出した6番キム チャンミンがキーパーの頭上を越す鮮やかなループ。これが決まり更に1点を追加する。

【次のページ】 このまま試合終了かと思われた矢先