このまま試合終了かと思われた矢先、遂に帝京の不屈の魂に火が付く。後半31分、帝京はフリーキックのチャンスから、こぼれ球を9番中島が押し込み、まずは1点を返す。同38分、帝京9番中島の右サイドの突破からPKを得ると10番佐々木がしっかりと決め2-4と更に追い上げる。後半ロスタイム、左サイドからのクロスを9番中島がヘディングで叩きこみ、ついに1点差にまで詰め寄るも、直後に試合終了のホイッスル。

 9番中島の3得点に絡む大車輪の活躍で、追い上げを見せた帝京だったが後半18分までに失った4点が響き、4強入りを逃した。勝った東京朝鮮中高級学校は全国をかけて次戦で王者・関東一に挑む。

(文・写真 石津大輝)