“飛絢ショー”とも言える活躍の締めくくりは28分のプレーだ。「昨日、一昨日は相当ダメ出しをした」と指揮官が振り返るように大会前は攻撃の積極性について指摘されたことが奏功。センターサークル付近で相手のミスを拾うと、GKが高い位置をとっていたことを確認し、ロングシュートを選択。ふわりとした浮き球がGKの頭上に突き刺さり、ハットトリックを達成した。指揮官が「怒ったことで“今日はやらないといけない”と思ってくれたなら結果オーライ」と話し、合格点を与えた小森はこの直後に交代。以降はフィールドの交代を使い切り、3バックをテストするなど余裕のある試合運びで時間を消化しつつ、アディショナルタイムには林がPKで4点目を決めて試合を終えた。

(文・写真 森田将義)