理想通りの展開と言える前半を終えた東山だが、連戦の疲れから後半は中盤の運動量が落ちたため、セカンドボールの回収率が低下した。一方の三浦学苑は「前の試合の東福岡さんとはパターンが違い、戸惑っていた」(枝村隼人監督)前半から立て直し、こぼれ球を拾う回数が増加。奪ってからはシンプルにDFの裏にボールを入れて、快足のFWウォー・モハメッドを走らせるスタイルを徹底した。それでも、東山はDF清原航平の競り合いやDF木下誠太の大胆なクリアなどでピンチを凌いだが、後半28分にはミドルシュートのこぼれ球を入ったばかりのFW鈴木心月に決められ、先制点を許した。

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