土壇場で追いついた明秀日立が守護神の木村謙一の活躍で初戦突破

 平成30年度全国サッカーインターハイが8月7日に開幕し、1回戦23試合を実施。三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿で行われた明秀日立と羽黒の一戦はPK戦の末、明秀日立が勝利した。

 昨年の選手権で記録したベスト8超えを目指す明秀日立は本来の3バックではなく、4バックを採用。ボールの保持率を高め、相手を押し込む戦いを目指した。開始直後はサイドから見せ場を作ったが、DF高嶋修也が「ミーティングで立ち上がりは集中しようと話していたのに、全国大会の緊張から動きが悪くなってしまった」と振り返ったように徐々に羽黒の勢いに飲まれる場面が増えた。

 特に手を焼いたのは、相手のサイド攻撃だ。MF吉葉琉紀と本間夏空斗の両翼が繰り出す突破に翻弄されると、前半23分には右サイドから吉葉が送ったボールを本間に決められ、先制点を献上。23分にも吉葉の突破からFW山口快に決められ前半を終えた。

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