25日高校サッカー総体の東京1次予選、Fブロック決勝が駒沢第二球技場で行われ、修徳と東海大菅生という共に堅守速攻が持ち味であり、一発勝負のトーナメントで強さを発揮するチーム同士の戦いとなった。前の試合の影響でピッチ上でのアップが少なく、多少影響も心配されたが序盤から熱のこもった好ゲームは修徳が4-4-2、東海大菅生が4-5-1の布陣を敷いてスタートした。
開始早々いきなりのチャンスは東海大菅生。2分、9番・平城亘祐が7番とのコンビ―ネーションから中央を抜け出し、シュートを放つがこれはGKがセーブする。13分には左から10番・谷沢郁弥のFKに11番がヘッドで合わせるが枠を捕えることは出来ない。それでも積極的に攻撃に出た東海大菅生が試合序盤の主導権を握ることに成功した。中盤でのセカンドボールを高確率で拾うと修徳の攻撃の芽を早い段階で摘み、右サイド11番、左サイド8番・森毅斗を使い速攻を仕掛ける。さらに攻撃は必ずシュートまで持ち込む意識が高く、徹底してシュートで終わるため相手の得意とするカウンターを許さない。
予想に反して押される展開となった修徳は、ボランチから最終ラインまでの全体的な押上げが遅く、なかなか攻撃の形を作り出せないが、それでもセンターバック3番・河野哲志を中心に東海大菅生の攻撃をことごとく跳ね返していく。
狙い通りの展開の中、先制点が欲しい東海大菅生はアーリークロスを供給し続けチャンスを覗うと、30分左サイド8番・森毅斗のクロスがペナルティエリア内で修徳DFのハンドを誘い、PKを獲得。この絶好のチャンスを10番・谷沢郁弥が右隅に冷静に決め待望の先制点を奪った。
1点リードし、少しずつ引き始めた東海大菅生のDFに対し、追いつきたい修徳はDFラインから積極的に前線のターゲットであるFW9番・雪江悠人、10番・小野寺湧紀にロングボールを入れていくと劣勢の中33分、チャンスをモノにする。
左サイドからのクロスがクリアされたこぼれ球を9番・雪江悠人が拾うとペナルティエリア外からゴール右隅に鮮やかなミドルシュートを叩き込んで同点とした。前半はこのまま1対1で終了し勝負は後半に委ねられた。