1本ずつ決めて迎えた2人目、先攻東京実業が決めて後攻関東一のキッカーは中盤で関東一のパスサッカーを支えてきた10番MF小関陽星。左に蹴 り込まれたボールは東京実業1番GK内野揚介がファインセーブ、2-1と東京実業が1点をリードする。互いに決めて3-2で迎えた4人目の先攻東京実業キッカーは6番MF石田波人。右隅を狙うもここは関東一1番GK北村海チディがスーパーセー ブ。決めれば同点のシーンでキッカーを任されたのは関東一2番DF山脇樺織。右上の難しいコースを狙うもボールはバーに弾かれノーゴール、点差を詰 められない。5人目先攻東京実業は決めれば勝利という状況でキッカーは10番FW鈴木大翔。思い切りよく蹴り出されたボールは大きくゴールマウスを外れてし まいスコアは3-2のまま。決めれば同点に追い付きサドンデスに持ち込める後攻関東一はこの日スタメンフル出場の1年生22番MF類家暁がボールをセット。皆が固唾を呑んで見守るなか放たれたシュートはポストを叩き無情にもノーゴール。この瞬間、東京実業が去年と同カードのリベンジを果たし2次トーナメント3回戦進出を決めた。
(文・写真 甲斐雅人)