ボールを保持してゲームの主導権を握ろうとする國學院久我山と強靭なフィジカルとメンタルを武器に闘う駒澤という両極を極めるチームは序盤から激しくぶつかり合う。前半15分、駒澤はFKから迎えたゴール前の混戦で、最後は7番涌井蓮がゴールに押し込んだ。開始早々1-0と駒澤大学高等学校がリードする。対する國學院久我山も同17分、5番福井の左サイドでの崩しからのクロスに、ゴール前で11番坂戸が合わせ押し込み、1-1と國學院久我山が試合を振り出しに戻す。両者一歩も譲らず、このまま前半は終了する。

 駒澤大学高等学校は、強靭なCB3番齋藤、4番稲井を中心に守り、攻撃は11番池間の身体を張った気迫溢れるプレーと10番原田のキレのあるドリブルを基軸にした。また、5番島田のロングスローは駒澤にとって最大の武器の一つである。國學院久我山はエース10番宮本をスリートップの真ん中に置き、献身的な守備と得意なドリブルで貢献する7番竹浪、11番坂戸はパス交換とドリブルでサイドからカットインし相手を脅かす。CB3番加納、6番豊田、中盤14番高橋、5番福井、4番井上は効率よくポジションを取りボールを保持する。

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