東京朝鮮中高級学校は3番ムン ヒョンジョン、4番チョン ユギョンの粘り強い対人での守備でしっかり相手の攻撃をシャットアウトし、GKカン ブラマは高い集中力と反射神経でゴールマウスを守る。10番ホン リジンは俊敏性と技術を活かし攻守に貢献し、6番キム チャンミョンは前線で身体を張っていた。修徳はエースの10番石崎皓大と9番刑部泰生を基軸に前線は活発に動き、そこに右サイドでストライドを活かした7番ブワニカ啓太と左サイドで運動量を活かした5番伊東紀行が攻撃に絡む。3番横須賀郁哉の粘り強い守備と4番高橋港斗のカバーリングが守備の礎を築き、8番大森が身体の強さと運動量を兼ね備えたダイナモとして中盤を支えた。 後半19分、 東京朝鮮中高級学校6番キム チャンミョンが一瞬の隙をつき裏に抜け出し、GK下田と交錯しながらもヘディングで押し込もうとするも、これはゴール左に逸れる。勢いに乗る東京朝鮮中高級学校は同25分、絶好の位置でフリーキックのチャンスを得た10番ホンリジンが、鋭い弧を描いた強烈なフリーキックをゴールに沈め、2-0とリードを広げる。何とか1点を返したい修徳は同29分、4番高橋が中央でボールを持つと圧巻のミドルシュートを放つ。これが見事ゴールのニアポストに突き刺さり、1点を返す。最後まで一進一退の攻防が続くも東京朝鮮中高級学校が2-1で勝利し4強入りを決めた。(文・写真 石津大輝)