後半、攻勢に出たのは国士舘。都立国分寺の前線からの守備を早めにサイドの高い位置で勝負することで回避。逆に都立国分寺は国士舘の攻撃を捕まえ切れず疲れが見え徐々にペースを落とす。優位に試合を進める国士舘は後半21分、6番MF濱部響乃介に代えて15番MF井上優太を、同23分10番FW柳陽哉に代えて18番MF福田竜之介を投入すると直後に試合は動く。同24分国士舘、ハーフウェイライン付近からのフリーキックを5番DF菊地駿斗がゴール前に放り込むと中央フリーになっていた4番DF長島佑仁が左足を振り抜きダイレクトボレーでゴールに突き刺す、1-0と待望の先制ゴールに成功する。都立国分寺も同16分、疲れが見える14番FW小林尚史に代えて9番FW佐田将太を投入し前線の活性化を図る。しかし、畳み掛ける国士舘は同31分、スルーパスに抜け出した18番MF福田竜之介がペナルティエリア内で後ろから倒されPKを獲得、自ら蹴ったボールは左に決まり2-0と都立国分寺を突き放す。同34分都立国分寺は12番MF橋本峻に代えて7番MF阿部純、18番MF斉藤一真に代えて8番MF勝又涼の2人を投入。国士舘も同36分11番FW丸山龍基に代えて19番FW田中壮太を、同38分2番DF村崎海斗に代えて13番DF下田晃大を投入。なんとか得点をもぎ取りたい都立国分寺は同39分、この日、再三の仕掛けからチャンスメイクした13番MF村木岳琉に代えて22番MF西出圭吾を投入するもチャンスには至らず。同40分、国士舘は9番FW佐藤慶哉に代えて16番MF莊原聡を投入して5枚の交代枠全てを使い切る。試合はこのまま終了。終盤2得点を奪った国士舘が勝利し全国出場をかけた決勝の舞台に立つ。

(文 甲斐雅人)