香川西は押し込まれる時間が続くなか同27分、ペナルティエリア外左で得た直接フリーキックをMF6久保洋介が狙うもボールは右ポストのやや右に外れる。同28分、日本航空はDF3能口岳斗に代えてDF14村本皓汰を投入。攻め手は多くない香川西だったが、ここでセットプレーをモノにする。同30分香川西、左サイドからDF2 水本大貴のス ローインをMF8吉田源太郎が日 本航空ディフェンスの背後を取りゴールライン付近で受けるとセンタリング、GK頭上を越えたボールをファーに走り込んでいたMF9 宮本大輝が頭で押し込み同点ゴール、1-1とし試合を振り出しに戻す。攻め手は多いがゴールまでが遠い日本航空は同38分、DF2篠原靖に代えてDF13嶋津柚杏を投入。香川西の身体を張ったディフェンスに最 後まで日 本航空は追加点をあげることが出来ず、試合は同点のままPK戦へ突入。

 互いに5本を決めて挑んだサドンデスの6人目、先攻香川西のキッカーはMF6 久保洋介。コースが甘くなったボールは日本航空GK1 橋本亮太ががっちりセーブ。日本航空は6人目のキッカーMF5 栗原巧貴が落ち着いて決め試合は終了。この日スターティングメンバーに6人の1年生が名を連ねた若い香川西だったが、日本航空の前に涙を飲んだ。

 試合後、選手権初勝利の日本航空仲田監督は「相手のサッカーにも徐々に慣れ、最後の方は良いサッカーが出来ていたと思う。次節はキャプテン塚越も帰っ てくるので、気を引き締めて良いゲームが出来るよう頑張りたい」と次戦へ向けての抱負を語った。

(文・写真 甲斐雅人)