大事な次の1点を奪ったのは、王者・前橋育英。同31分前橋育英、右で崩しMF14 秋山裕紀の スルーパスに抜け出したMF10 高橋尚紀がシュートを放ち一度はディフェンスに止められるも再度放たれたシュートはGKの股間を抜きゴールイン、1-2と1点差に迫る。更に攻勢に出たい前橋育英は同35分、MF7 渡邉綾平に代えてMF17 長澤壮竜を投入するも尚志ゴールが遠い。同40分尚志はこの日1ゴールのFW9 染野唯月に代えて長身のDF29 中西草馬を投入し守備を固める。前橋育英はロスタイムも押し込むもゴールは奪えずこのまま試合は終了。2-1で勝利した尚志がベスト8に名乗りを上げた。

 試合後、尚志の仲村監督は、「勝った瞬間は訳が分からな かったです」と自分でも信じられない様子。ハーフタイムでは、「ここからは気持ちだから取るべく時に取った方が勝つぞ」選手に檄を飛ばした。「全部が決勝戦の気持ちで頑張ります」と次戦への抱負を語った。

(文・写真・甲斐雅人)