後半、湘南工大附は左サイドへのダイアゴナルなロングパスで効果的に相手陣内へ攻め込み、コーナーキックを何度か獲得し チャンスを伺う。互いに拮抗した展開が続くなか、追加点は桐光学園。後半26分、湘南工大附GKとDFがルーズボールの処理にもたつくと、すかさず桐光学園FW10番西川潤が背後から突きボールを奪うと右に交わす。湘南工大附DFのスライディング虚しく無人のゴールへ流し込み2-0とリードを広げる。

諦めない湘南工大附も同29分、中央ショートパスから10番FW田原廉登がミドルシュートもボールはゴール上へ外れる。そんななか、圧巻のゴールは同32分桐光学園。ペナルティエリア外ゴール正面やや左でファールを受けた桐光学園10番FW西川潤が自らFKを右隅に叩き込みこの日2ゴール目、3-0と桐光学園が突き放す。終盤、湘南工大附は途中出場19番FW安藤朋哉の背後への抜け出しからチャンスを伺うも決定機は作れず。このまま試合は終了し、3-0と夏の全国準優勝校桐光学園が危なげなくベスト8を手にした。

(文・写真 甲斐雅人)