「相手のサイドバックが高い位置をとったり攻撃的に出てくるので、立ち上がりは奪ったボールをスペースやトップにつけることを徹底させた」。そう指揮官が明かしたように三田学園はボールを持ったら素早く前方へのパスを選択。「スペースがあったら止められない」と福原監督が評するFW児玉侑翼やDF上川曜とMF十河立希の両翼が果敢な飛び出しから相手ゴールに迫った。 すると、15分には右サイドを破った十河がゴール前にパスを展開。中央とは合わず、反対サイドに流れたボールを上川が左足で叩き込み、均衡を崩した。24分には左サイドコンビネーションで崩し、FW上野岳人が2点目をマーク。30分には上野が倒されて得たPKをMF三浦知也が冷静に決めてリードを3点差まで広げた。 幸先の良いスタートを切った攻撃に対し、「相手のやりたいことをやらせないのがコンセプト。やりたいことを徹底的に潰そうと考えていた」(DF鶴海翔大)という守備も久御山のテクニカルな崩しを落ち着いて対処。ピンチは28分にFW吉岡亮に強引にシュートまで持ち込まれた場面のみに抑えて、試合を折り返した。