この一撃で勝利を確実な物にしたが、ここからは急激な気温上昇や緊張のため、足を吊る選手が続出。内野監督が「今年に入ってから、こんなゲームは初めて観た。ギアが上がらずただただ疲れていくだけ。ベンチからずっと怒っていたけど、一向に締まらなかった。本当に良く勝てた試合」と嘆いたようにゲーム内容が低下したまま、タイムアップを迎えた。

 試合後は念願だったプリンス昇格を果たした喜びの湧く一方で、課題も多く見えた一戦とあり、内野監督は「今日みたいな感じでやれば、選手権予選のベスト16か8で負ける。課題が見えたので修正しなければいけない」と勝って兜の緒を締めた。

(文・写真 森田将義)