高校生活最後の年にかける3年生の活躍
高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2018関西プレーオフが10月6日に行われた。奈良育英(奈良)と近江(滋賀)の一戦は、前半18分に奪ったFW日下部玲生の先制点を皮切りに4点を奪った近江が勝利し、初のプリンスリーグ昇格を決めた。
望月実監督が「緊張でずっとバタバタしていた」と振り返った奈良育英に対し、近江も「攻撃の怪我人が多く、チグハグだった」(前田高孝監督)ため、序盤は両者、見せ場が作れないまま試合が進んでいく。停滞ムードを打開したのは、高校生活最後の年にかける3年生の活躍だった。「下級生を使うか悩んだのですが、最後は3年生の力を信じた。アイツらの方が強い想いを背負って、近江に来てくれているので迷った時は使おうと決めていた」という指揮官の期待に応えるべく、懸命にピッチを動き回ると、18分には右サイドのDF伊藤響太郎からのボールがゴール前に展開。ラストは日下部が「気持ちで押し込んだ」。