選手権では「個」の差を痛感 佐藤「ひとりで打開できるようになりたい」 

 「相手は7試合戦っている。冷静にというより、まずは勢いで陣取り合戦じゃないですけど、はっきりやることを意識した」(DF熊谷颯大主将)という浦和南はFW佐藤智隆をターゲットに縦に速い攻撃で攻め込むと、セットプレーから決定機を迎える。前半3分にはDF庄司千暁のフリーキックのこぼれ球にDF大石季侑が詰めるもポスト、10分にはDF中村彰希のコーナーキックから佐藤、大石が連続して詰めるが、花咲徳栄GK高野悠に防がれてゴールとはならない。

それでも浦和南は前半20分、中盤でMF中道麗心がドリブルで仕掛けると、FW外村祐介、再び中道と繋いでエリアに侵入、ラストパスに佐藤が右足で丁寧に流し込んでゲームを動かした。

1点を追う花咲徳栄は直後にFW三橋由詩のロングシュートがクロスバーを直撃。浦和南は前半終了間際に右サイドの大石のクロスにファーでMF中田幸乃がヘディングで合わせたが、これは惜しくも枠を外れた。後半はスコアが動くことはなかったが、コーナーキック11本を獲得するなど、終始押し込んだ浦和南が1ー0で勝利し、正智深谷高校との準々決勝に駒を進めた。

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