後半に入り、いい立ち上がりを見せたのは国士舘。前半と同じスタンスでロングボールを前線へと多用し流れを引き寄せる。対する多摩大目黒DFがロングボールの対応に苦労する中迎えた51分、カウンターから得た左サイドのCKから7番・斉藤幸二の精度の高いクロスが上がると、ニアサイドに飛び込んだ10番・木村大輝がヘッドで合わせゴールネットを揺らし先制に成功。
堅守を誇る両チームの一戦で大きなカギを握った先制点を決め、試合の均衡を破った国士舘はその後もチャンスを作り出す。左MF8番・小松研貴、左DF2番・樋口大吾のところで主導権を握り、攻撃を仕掛けていくと60分には細かいパスワークでペナルティエリア内に侵入し、小松がマイナスのパスを送り、最後は斉藤が足を伸ばしてゴールを狙うが惜しくも枠外。追加点を奪うことができない。
一方追いつくために攻めに転じる多摩大目黒は前半から攻撃の起点となっていた20番・堀越大蔵にボールが集め、ゴールを狙う。72分には、右サイドへのスルーパスに堀越が反応し、キープから自らシュートまで持ち込むがGK正面に飛びチャンスを活かすことができない。
1点をリードする国士舘はGKとDFラインを中心によく指示の声が響き、集中力を保った守備を継続していく。攻撃に関してはカウンターにシフトしてゴールを狙うと、75分待望の追加点を奪う。競り合いからこぼれたボールを拾った20番・山田武蔵が右サイド深い位置からクロスを送ると、合わせたのはFW10番・木村大輝。国士舘にとって最高の時間帯に、木村のこの日2点目のゴールが決まり、2対0とリードを奪った。
その後、多摩大目黒はPKから1点を返すものの反撃はここまで。最後まで体を張った守りを披露した国士舘が2対1で逃げ切り、ベスト8進出。14日の國學院久我山戦への挑戦権を獲得した。
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