後半に入っても、前半1点を返した修徳がやや押し気味に試合を進める。4バックを敷くDFラインを高めに保ちながら全体的な押上げを図り攻撃に転じると迎えた52分、FKの流れから相手のクリアしたこぼれ球を、ペナルティエリア外中央から10番・小野寺湧紀が豪快に低い弾道のミドルシュートを決めて同点に追いついた。
勝ち越しゴールを狙う修徳は、関東一に比べボランチの攻撃参加は少ないものの攻撃力のある9番・雪江悠人、10番・小野寺湧紀がボールを持ち速攻を仕掛けていくが、関東一のセンターDFを中心としたラインコントロールの前にオフサイドとなるなど、攻めきることができない。
一方の関東一も修徳の強力な攻撃の対応に追われ、疲労の色も見え始めるなど攻撃に関しては思うように試合を進められない。両チーム決定打を欠いたまま80分間で決着が着かず。勝負は前後半20分間の延長戦へと委ねられた。
延長前半、開始早々攻める修徳は途中出場の左MF14・宮腰一生がドリブルで持ち込んでシュートを狙うが、試合を通して抜群の集中力を見せる関東一GK・岸将太の好セーブでゴールを奪うことはできず。さらに延長後半には6分、右DF2番・田原迫隼人のアーリークロスを中央で9番・雪江悠人がヘッドで逸らし、後ろから走り込んできた8番・許享文がシュートを放つもクロスバー直撃。ビックチャンスを活かすことができない。
すると、両チームの勝利への執念がぶつかり合う好ゲームには最後の最後でドラマが待っていた。2対2の同点、このままPK戦突入かと思われた延長後半9分、関東一は右から2番・菊地優生の折り返しにボランチとしてチームを支える7番・坂東智也が押し込んで値千金の決勝ゴールを決めて激戦に終止符を打った。
延長戦までもつれた関東一対修徳の試合は3対2で関東一が勝利。激闘を制し、ベスト8へと駒を進めた関東一は15日、シード校の駒澤大学高等学校と対戦する。
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