高校総体2次トーナメント1回戦関東一対修徳の一戦が7日、駒沢第2球技場で行われ、ベスト8を賭けた注目の試合は激しく降り続く雨に象徴されるような激戦となった。関東一、修徳共に4-4-2のフォーメーションでキックオフを迎えたこの試合は開始直後動きを見せる。
早々と先制点を奪ったのは関東一。6分、修徳陣内に押し込むと、左サイドゴールライン際で11番・音泉翔眞がボールを奪い、ペナルティエリア内へマイナスのクロス。このラストパスに右MF9番・角口大征が中央で合わせゴールネットを揺らした。止まらない関東一は続く8分、左CKから7番・坂東智也のクロスに4番・菊地優生が頭で合わせ追加点。2対0とリードを奪う。
大きなアドバンテージを得た関東一は先制点を決めた右MF9番・角口大征が好調。ボールコントロールが難しいピッチコンディションの中でもしっかりとボールを収めることができ、関東一の攻撃のリズムを生み出した。また、FW19番・窪田アルファサワネの修徳DFラインの裏のスペースを突く動き出しも効果的であり、試合序盤の2点リードに大きく貢献したと言える。
一方、2点のビハインドを背負うこととなった修徳は2トップの9番・雪江悠人、10番・小野寺湧紀を経由してサイド攻撃に活路を見出しゴールへと迫る。26分、左サイドからのクロスのこぼれ球を8番・許享文がミドルシュート。強烈な惜しくもバーの上へと外れるが徐々に良い攻撃の形を作り出すと続く30分、左サイド5番・中村大知のアーリークロスから一度クリアされたボールを繋ぎ、最後は右MF7番・石原海が右サイドから鮮やかなシュートを蹴り込んで1点差に詰め寄る。
その後も勢いに乗る修徳は36分、FKからゴール前で9番・雪江悠人が落とし、11番・大畑雄亮がフリーでシュートを放つなど、決定的なチャンスを迎えたが決めきることができず、2対1と関東一が1点をリードして前半を終えた。