静かな立ちあがりを見せた前半とは打って変わり、都立駒場が後半開始早々から攻勢を見せる。

 42分、右からの折り返しを受けた4番・吉澤泰成が中央へ。そこに待っていた11番・片岡勇介がゴールへ流し込み、逆転。さらに46分には10番・篠原力がシュートコースが開いたとみるやゴール中央やや右側から強烈なミドルシュートを放ち、ネットを揺らした。あっという間の2得点で3対1とリードを奪った都立駒場。強豪校とのギリギリの戦いで磨かれた勝負所での強さを見せつける格好となった。

 だが、このまま黙ったまま引き下がる都立野津田ではない。粘り強い攻撃を見せ、51分、ゴール前でFKを獲得。これを7番・遠藤凌兼が壁を超えて直接決めて3対2。1点差に詰め寄る。

 その後も遮二無二攻め込む都立野津田だったが、都立駒場3番キャプテン・末永直輝を中心としたディフェンスに攻撃をことごとく跳ね返される。末永はゴール前、ボールがある所には必ず顔を出し、ピンチを芽の段階で摘んでいく頼もしさを見せ、チームを安定させ、また鼓舞し続けた。
 都立駒場は67分には7番・朝比奈賢伸がダメ押しとなる4点目を決め、勝負あり。時間ぎりぎりまで前半でボールをキープし続けた都立駒場都立野津田を下し、ベスト4入りを決めた。

 全国の切符をかけた戦いは、21日(土)、駒沢第2球技場で駒澤大学高等学校との対戦となる。関東大会予選の決勝で打ち負かした相手とはいえ、現在の東京を代表するチームの一つ。王者の真価が問われる一戦となる。

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